診療案内

睡眠障害

睡眠障害といっても、夜間の不眠=睡眠障害とは一概に言えません。 不眠に加え、それにより日中の機能障害があることが、睡眠障害です。日中の機能障害は以下のようなものがあります。

  • 睡眠障害
  • 入眠困難(寝付けない)
  • 中途覚醒
    (途中で何度も目が覚めてしまう)
  • 早朝覚醒(朝早く目が覚めてしまう)
  • 介護者がいないと眠れない
  • 不眠に対する心配
  • 日中の集中力・作業能力の低下
  • 日中の眠気

適応障害

適応障害とは、特定可能なストレス因子によってさまざまな症状が誘発される疾患です。涙もろくなる、緊張が強くなる、気持ちが落ち込むといった症状から、動悸・発汗・震えなどの身体の症状として表出することもあります。

  • 会社や学校に行けなくなる
  • 環境になじめない
  • 緊張が続く
  • 家に帰っても休めない
  • 意欲や集中力が低下している

自律神経失調症/身体表現性障害(身体症状症)

心の不調が交感神経・副交感神経のバランスを乱した結果、身体の症状として出現する疾患です。その背景には身体に対する過度なとらわれがあり、それにより日常生活が制限されてしまいます。

  • 身体表現性障害(身体症状症)
  • 動悸・発汗がする
  • めまいがする
  • 頭痛がする
  • 肩こりがする
  • 冷えがする
  • 病院で検査してもこれらの原因がわからない

うつ病

うつ病は自分自身では気付かないことも多い疾患です。悲しみ、絶望感、不安などの感情面の症状や睡眠障害、食欲の減少、性機能障害など身体的苦痛も伴うことがあります。生涯有病率(一生に一度罹患する確率)は15-18%と非常に高いことが知られています。

  • やる気が起きない
  • 頭の回転が遅くなる
  • 決断できない
  • 興味がなくなった
  • 喜怒哀楽がなくなった
  • 無関心になった

広場恐怖症

電車やバスに乗れない 特定の場所にいくと緊張する 狭い場所が苦手だ 公共の交通機関が苦手であったり、特急電車に乗れない、劇場や映画館など逃げ場のない場所が苦手、人が多い場所に行けないなどの症状を呈します。

  • 電車やバスにのれない
  • 人混みが苦手だ
  • 狭い閉鎖された場所が苦手だ
  • 美容院や歯科にいけない
  • 特定な場所でパニックになる

パニック障害(パニック症)

パニック障害(パニック症)は急な不安・恐怖に襲われ、自律神経のさまざまな症状が出現する症候群です。 症状は動悸・心拍数の増加、発汗、息切れ感・窒息感、めまいなど人それぞれです。

  • 急な動悸・心拍数の増加
  • めまいや窒息感
  • 発汗・ふるえ
  • コントロールを失ってしまうのではないかという恐怖
  • これらの症状により外出などを避けてしまう

社交不安障害(社交不安症)

心の不調が交感神経・副交感神経のバランスを乱した結果、身体の症状として出現する疾患です。その背景には身体に対する過度なとらわれがあり、それにより日常生活が制限されてしまいます。

  • 人前で会話するのが苦手だ
  • 会食が苦手だ
  • プレゼンテーションで過度の緊張をする
  • 人と関わることをさけてしまう

全般性不安障害(全般不安症)

多数の出来事または活動に対する過剰な不安と心配として特徴づけられます。

  • 緊張感・神経の高ぶり
  • そわそわ感
  • 常に何らかの不安がつきまとう
  • 疲れやすさ
  • 悲観的になりがち
  • 便秘・下痢や頻尿

強迫性障害(強迫症)

わかっているのにやめられない、いわゆる「とらわれ」による症状です。

  • 鍵やガス栓を何度も確認してしまう
  • 何度も手を洗わないと気が済まない
  • 一日に何度もシャワーを浴びる
  • 儀式的な行為をしないと気が済まない
  • 自分でもわかっているのに繰り返してしまう

軽度認知障害(Mild Cognitive Impairment; MCI)

軽度認知障害から認知症への移行のリスクを軽減するには生活習慣の改善が挙げられます。メタボリックシンドローム、喫煙、飲酒などは移行のリスクを高めるため、日常の身体活動や運動量を増加させることも重要です。

  • もの忘れの自覚がある
  • 「いつも同じ事を聞く」「ものを置いた場所を忘れる」
    などの物忘れがあると言われる
  • バスや電車などの公共交通機関を利用した一人での
    外出が難しくなった
  • 日用品の買い物が難しくなった
    お釣りの計算が難しくなった
  • 銀行や預貯金の出し入れが難しくなった
  • 料理の手順がたまにわからなくなる、
    味付けが変わってくる
  • 言おうとしていた言葉が出にくくなり、
    「あれ」や「それ」といった代名詞が多くなる

認知症性疾患

抗認知症薬による治療はもちろんですが、介護者の方の多くは、認知症の行動・心理症状(BPSD:Behavioral and Psychological Symptoms of Dementia)に対して負担を感じています。

  • もの忘れが明らかになってきている
  • 何度も同じものを買ってきてしまう
  • 行った場所を憶えていない
  • 時間・場所の感覚があいまいになってきた
  • 季節に応じた服装ができなくなった
  • 今まで使っていたものの使い方がわからなくなった
  • 幻視が見えることがある
  • 昼夜のリズムが整わない