診療案内

適応障害の症状と治療

適応障害の症状について

適応障害とは、特定可能なストレス因子によってさまざまな症状が誘発される疾患です。

  1. 気持ちの落ち込みがある
  2. 環境になじめない
  3. 会社や学校にいけなくなる

涙もろくなる、緊張が強くなる、気持ちが落ち込むといった症状から、動悸・発汗・震えなどの身体の症状として表出することもあります。 これらの症状は日常生活に大きな負担となり、不登校や出社困難と社会生活にも影響が及びます。

いわゆるストレス関連障害として知られていますが、ストレスの程度・感じ方は人それぞれです。契機としては、入学・就職や異動・昇進などのイベントや、女性では出産、育児・教育の負担も原因となることがあります。実際に就労したての方の27%、死別を経験した方の18%が適応障害を経験すると言われており、身近な疾患であることは間違いありません。

治療について

治療としては、第一にストレスとなっているものの調整です。

例えば学校では個別に対応してもらう、職場ではストレスとなっているものから出来るだけ遠ざけてもらうなどの配慮をしてもらうなどが具体例として挙げられます。

休息ももちろん重要です。ストレスから離れ、リラックスした状況下に身を任せることで問題の解決(環境調整)をはかっていきます。また、問題の解決や治療の方針に関しては、会社の上司の方やご家族での同伴での受診も考慮します。

【参考文献】

O'Donnell ML, Agathos JA, Metcalf O, Gibson K, Lau W. Adjustment Disorder: Current Developments and Future Directions. Int J Environ Res Public Health. 2019;16(14):2537. Published 2019 Jul 16. doi:10.3390/ijerph16142537

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