診療案内

広場恐怖症の症状と治療

広場恐怖症の症状について

公共の交通機関が苦手であったり、特急電車に乗れない、劇場や映画館など逃げ場のない場所が苦手、人が多い場所に行けないなどの症状を呈します。

  1. 電車やバスに乗れない
  2. 特定の場所にいくと緊張する
  3. 狭い場所が苦手だ

公共の交通機関が苦手であったり、特急電車に乗れない、劇場や映画館など逃げ場のない場所が苦手、人が多い場所に行けないなどの症状を呈します。これらのせいで日常生活が大きく狭まってしまいます。

また、これらの特定の場所のみならず、渋滞・トンネル・美容院・歯科医院なども含まれていることが特徴です。生涯有病率(一生のうちに罹患する確率)は2.6%と言われています。

また、このような場所が苦手なだけではなく、パニック障害(パニック症)を併存することもよく知られており、自律神経症状が出現することで恐怖が増し、より回避するという悪循環が生じます。

このような不安は、誰しもが気付かないうちに有しているものであり、特別なものではありませんが、回避行為が続くと日常生活に支障が出てしまいます。

治療について

まずは薬物療法で、過度の不安を軽減します。適度な薬物療法を継続しながら、徐々にその場に留まれるように考えていきましょう。

そして、認知行動療法や森田療法などの精神療法を併用し、段階的に恐怖や不安を取り除いていきます。

【参考文献】

Asmundson GJ, Taylor S, Smits JA. Panic disorder and agoraphobia: an overview and commentary on DSM-5 changes. Depress Anxiety. 2014;31(6):480-486. doi:10.1002/da.22277

Kessler RC, Petukhova M, Sampson NA, Zaslavsky AM, Wittchen H -U. Twelve-month and lifetime prevalence and lifetime morbid risk of anxiety and mood disorders in the United States. Int J Methods Psychiatr Res. 2012;21(3):169-184. doi:10.1002/mpr.1359