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自律神経失調症と更年期障害について

自律神経失調症と更年期障害について

ここでは自律神経失調症と更年期障害についてお話しします。
このような症状でお困りではありませんか?

  1. 動悸・発汗がする
  2. めまいがする
  3. 肩こり頭痛がする
  4. 冷えがする

これらの症状は総称して自律神経失調症と呼ばれています。
自律神経失調症とは、交感神経と副交感神経のバランスが乱れることで起こる症状の総称です。
自律神経失調症の原因には以下の要因が関与しています。

  1. 心理的因子:ストレス、責任感の強さ、几帳面な性格、感情の抑圧、強い不安
  2. 社会的因子:不規則な生活習慣、過度な労働、環境の変化、社会的プレッシャー、人間関係の問題
  3. 生物学的因子:遺伝子的要因、ホルモンバランスの乱れ、免疫系の異常

これらの要素が複雑に絡みあい、交感神経と副交感神経のバランスが乱れ、上記以外にも下記のような多種多様な症状が出現します。

  1. 身体的症状: 倦怠感、疲労感、不眠、頭痛、動悸、めまい、ほてり、ホットフラッシュ、発汗など
  2. 精神的症状: 気分の落ち込み、不安、イライラ、意欲や興味関心の低下など

自律神経失調症と更年期障害の関係

更年期障害と呼ばれる症候群も実は自律神経失調症に含まれます。

上述のように症状の出現には、様々な因子が交絡して起こっており、その中のホルモンバランスの乱れが原因の一つになっている可能性があります。

しかしながら、ここで原因の一つと書いたのは、ホルモンバランスの乱れ以外にも、更年期と呼ばれる世代の方々には、家庭内での役割の変化(子供の独立、配偶者との関係、一部の方では介護負担)などがストレッサーとなることもあります。

したがって、ホルモンバランスの変化のみでなく、このような家庭内の役割の変化や、就労している方では職場での役割の変化など、全てを考慮してアプローチしなければなりません。