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全般性不安障害(全般不安症)の症状と治療

全般性不安障害(全般不安症)の症状について

全般性不安障害(全般不安症)とは、特定可能なストレス因子によってさまざまな症状が誘発される疾患です。

  1. 緊張感・神経の高ぶり
  2. 疲れやすさ
  3. 何事をするにも不安だ

多数の出来事または活動に対する過剰な不安と心配として特徴づけられます。日常生活で不安がずっと続いている、緊張のせいで心の休息がとれないといった症状を抱え続けることで、自律神経のバランスが崩れたり、家に帰っても休めない、神経が高ぶったままで睡眠がとれないといったこともあります。

したがってこれらを放置することは日常生活の質を下げる要因になります。最も一般的な不安障害(不安症)に位置付けられ、一般人口の4-7%の方が罹患しているともされ、女性に多く、中年期以降の発症が多いと言われます。

また、生活習慣病などの罹患も原因とされています。

治療について

不安により生活を抱えてきた生活の苦労を主治医と共有します。不安に対する自身の捉え方を修正するように認知行動療法、アクセプタンス&コミットメント・セラピー(ACT)といった精神療法を行います。

また、症状が強い場合は、薬物療法を併用することもあります。注意すべき点として、うつ病との合併が多いこと挙げられます。したがって、心配性だからといって我慢して放置しないことが重要です。

【参考文献】

DeMartini J, Patel G, Fancher TL. Generalized Anxiety Disorder. Ann Intern Med. 2019;170(7):ITC49-ITC64. doi:10.7326/AITC201904020

Stein MB, Sareen J. CLINICAL PRACTICE. Generalized Anxiety Disorder. N Engl J Med. 2015;373(21):2059-2068. doi:10.1056/NEJMcp1502514