診療案内

メニエール病の症状と治療

メニエール病の症状について

メニエール病は、聴覚や平衡感覚をつかさどっている内耳がむくんでしまうこと(内リンパ水腫)で引き起こされます。過労や睡眠不足、ストレスなどが引き金となり症状が現れることが多いと言われています。

  1. 聴覚症状:耳鳴り・難聴・耳閉感などが生じます。
  2. めまい症状:10分〜数時間続く回転性のめまいが生じます。
  3. 随伴症状:聴覚症状、めまい症状に伴った気分不快・嘔吐を生じます。

メニエール病に対するストレス介入の必要性

身体的な症状が顕著なこの病気に対して、心理的アプローチが補完的に重要な役割を果たすことがあります。心理的なストレスや不安はメニエール病の症状を悪化させることが知られているため、心理的アプローチは、ストレス軽減や生活の質の向上に寄与します。例として、認知行動療法(CBT)により症状に対する過剰な恐怖やネガティブな感情を和らげ、対処するためのスキルを習得します。森田療法、アクセプタンス&コミットメント・セラピー(Acceptance and Commitment Therapy : ACT)による、「また起きるのではないか」という予期不安に対する介入。さらには、マインドフルネスを用いたリラクゼーションによって症状を緩和させるアプローチなどが挙げられます。

メニエール病に対するストレス介入の必要性

メニエール病に対する心療内科的薬物療法は、メニエール病の症状(めまい、耳鳴り、難聴など)を耳鼻咽喉科の薬剤とともに用いることで、症状を緩和させることが知られています。また、病気に伴う心理的な負担や不安、ストレス、抑うつを軽減するために補助的に用いられることがあります。